尸位素餐
俸禄はもらっているがろくに仕事をしないことやそういった人のこと
慈烏反哺
親が年老いた後、その子が親を養って恩に報いること。親孝行のたとえ
塩辛を食おうとして水を飲む
手回しが良すぎてかえって間抜けなたとえ、また、物事の順序が逆のたとえ
塩にて淵を埋む如し
やっても無駄なことのたとえ、また、あとから消えてしまいたまることのないことのたとえ
塩を売っても手を嘗めろ
細かな点にも注意を払って無駄をしないようにしろということ
四海兄弟
真心と礼儀を尽くして交際すれば世界中の人々はみな仲良く慣れるということ
四角な座敷を丸く掃く
細かいところに気を配らずいい加減なことをすることのたとえ
自画自賛
自分のしたことを自分で褒めること
四月の中の十日に心なしに雇われるな
四月の中旬のころは日が長いので心ない雇い主はいつまでも働かすので気を付けろということ
四月の中旬の日中の時間が長いということ
自家撞着
同じ人の言動や文章などが前と後で比べると矛盾していること
自家薬籠中の物
自分の家にある薬が自由に使えるように、自分の思い通りに動かせる人や物や使いこなしている技術のこと
鹿を逐う者は山を見ず
熱中しているときはそれ以外を顧みる余裕が無いということのたとえ
鹿を指して馬となす
間違っていることを権力を利用して押し通して人を愚弄することのたとえ
只管打座
ただひたすらに座禅をすること
色即是空
仏教の思想で、この世の形あるものはすべて因縁によって生じたものであって、その本性は空しいものであるということ
四苦八苦
大変苦労すること。元は仏教の用語であらゆる苦しみということ
自業自得
自分が行動した結果の報いを自分で受けるということ
地獄から火を貰いに来たよう
やせて貧相な姿のたとえ
地獄極楽はこの世にあり
善悪の報いはあの世を待たずして、この世で現れるということ
地獄で仏に会ったよう
困難のさなかに思いがけない助けにあったときのうれしさのたとえ
地獄にも知る人
どんなところにでも知り合いは出来るということ、また、遠い土地に行っても誰かしら知人にめぐり合うということ
地獄の上の一足飛び
非常に危険なことのたとえ
地獄の釜の蓋も開く
一月の一六日と七月の一六日は地獄で罪人を責めるのを休み罪人を煮る蓋も開くと言われていて、その日を休暇にする習慣があった
地獄の沙汰も金次第
地獄でも金があれば有利に働くということから現世なら金さえあれば思うように出来るということ
地獄も連れ
どんなところに行くにしても同伴者がいるほうが良いということ
指呼の間
呼べば答えが帰ってくるような距離のこと
士魂商才
武士の魂と商人の才能を持っているということ
屍山血河
激しい戦闘のたとえ、また、戦闘後の戦場の惨状のこと
しし食った報い
禁じられたことをしたらその報いを受けるのは当然だということ
獅子身中の虫
仏教徒であるのに仏教に害をあたえるもの、また、組織の内部の人間でその組織に害を与えるもののこと
事実は小説よりも奇なり
虚構の話よりも事実の話のほうがずっと不思議なことが起こるということ
死して後已む
死ぬまで努力を続けるということ
死屍に鞭打つ
死んだ人間の生前の行動を非難すること
獅子の子落し
自分の子供に試練を与えて立派に育てることのたとえ
獅子は兎を撃つに全力を用う
実力のあるものは弱いものであっても全力で立ち向かうということ
獅子奮迅
獅子が奮い立って突進するような勢いのこと、また、そのような勢いのある行動のこと
四十がったり
四十歳になると急に体力が落ちるということ
四十にして惑わず
40歳になれば道理を知って迷わないということ
自縄自縛
自分の言動で自分の行動が縛られて苦しむこと
師匠のはな負け
最初、師匠は弟子に負けることもあるが、回数を繰り返すと師匠が勝つようになるということ
師匠の実力には弟子はかなわないということ
爾汝の交わり
相手を互いに「おまえ」「きさま」と呼べるような親密な仲のこと
死屍を鞭打つ
死んだ人の言動を非難すること
地震 雷 火事 親父
世の中で怖いものを順番に並べた言葉
地震の時は竹やぶに逃げろ
地震の時には竹やぶが避難場所として優れているということ
沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
人生は良いこともあれば悪いこともあるということ
死生命あり
生死は天命によるもので人の力ではどうにもならないということ
死せる孔明生ける仲達を走らす
偉大な人物は死んだあとも影響を与え、生きている人間を恐れさせるということ
自然淘汰
環境に適応しないものは自然と滅び、優良なものだけが生き残るということ
志操堅固
主義主張を何があっても変えない様子のこと
地蔵は言わぬがわれ言うな
秘密を話して口止めしても、自分自身で喋ってしまうことが多いので注意しろということ
士族の商法
慣れていない商売をして失敗するということ
児孫のために美田を買わず
子孫のために財産を残すと、子孫は怠けてためにならないからそのようにしないということ
時代錯誤
時代が異なるものを混同して考えること、また、その時代に逆行した考え方のこと
親しき仲に垣をせよ
親しい仲でも仲が良すぎると余計な言動をしてしまい不仲の原因となるから、つきあいには節度を守れということ
親しき仲にも礼儀あり
親しい間でも礼儀を持って接しないと不仲の原因となるということ
滴り積もりて淵となる
僅かなものでも積もり集まれば大きなものになるということ
舌の先で丸め込む
上手く言いくるめて騙すこと
舌の剣は命を絶つ
言葉には気を付けないと自らの命を失うようなことが起こったり、相手の命を奪うようなことが起こるということ
下腹に毛がない
腹黒い人間のたとえのこと
舌は禍の根
言葉は災難を招くもとであるということ
舌を出す
陰で人を馬鹿にする態度のこと
舌を鳴らす
不満・軽蔑を示す態度のこと、また、おいしい物を食べて満足した気持ちを示す態度のこと
舌を振るう
盛んにしゃべることのたとえ
舌を巻く
あまりに優れているので驚くことのたとえ
四知
二人の秘密はすでに天が知り地が知り自分が知り相手が知っていて、いつかは知れわたってしまうということ
七十五日は金の手洗い
嫁や婿などに言った場合はその当座だけ大事にされるということ
七転八起
何度倒されてもその都度起き上がること
七転八倒
ひどくもがき苦しむこと
七年の病に三年の艾(もぐさ)を求む
緊急時に慌てても間に合わず、平時からの心がけが肝心だということのたとえ
七歩の才
七歩歩くまでに詩文を作れるほど優れた才能があるということ
死中に活を求める
助かる方法がない状況でも生き延びる方法を探し求めること、また、あえて危険な手段を使って難局を打開しようとすること
四通八達
道路がどこへもつながっていてにぎやかなこと
しつこい坊主に檀那がない
しつこい人間は嫌われるということ
実事求是
事実に基づいて真理を追求すること
質実剛健
飾り気がなく真面目で、精神的にも肉体的にも強くてたくましいこと
知ったかぶりの恥かき
知らないのに知ったかぶりをすると恥をかくということ
知ったが病
知らずにいれば何もなくてすんだのに知ってしまったために手を出して病みつきになり失敗すること
叱咤激励
大声で励ますこと
七珍万宝
七宝と多くのたからもののこと
知って問うは礼なり
知ってることでもその道の専門家に聞くのが礼儀だということ
失敗は成功の母
失敗は次の成功をもたらす原動力であるということ
疾風迅雷
非常に速い風と激しい雷のこと。行動が非常に素早いことのたとえ
疾風に勁草を知る
困難にあってこそその人の真価が分かるということ
櫛風沐雨
風雨にさらされながら働くこと、また、世の中の様々な辛苦にさらされることのたとえ
十遍読むより一遍写せ
書物は十回読むよりは一回書き写したほうが頭の中に入るということ
湿を悪んで下きに居る
悪いとわかっているのに悪いことを続けていることのたとえ
死なぬ子三人皆孝行
三人のこどもがみんな死なずに成人になれば、これ以上の孝行はないということ
死に馬に鍼刺す
何の効果もないととえ、また、万が一の可能性を考えて最後の手段を講じることのたとえ
死にたいと麦飯食いたいほど大きな嘘はない
人は時には心にもないことを言うということ
死に別れより生き別れ
死んでしまったものは諦めがつくが、生きている相手と別れるのは諦めきれずに辛いということ
死人に口無し
死人は証言をすることができないということ
死ぬ者貧乏
死んでしまうと良い思いをすることが絶対できないので一番の損だということ
死ぬる子は見目良し
早死する子に限って器量が良いということ
鎬(しのぎ)を削る
激しく争い競いあうことのたとえ
死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し
命を捨てることにも軽重があるので、それをわきまえなければいけないということ
士は己れを知る者の為に死す
男子は自分を認めてくれるもののためには命を捨てることも厭わず尽くすということ
死馬の骨を買う
優れたものを手に入れるために、つまらないものに投資をすることのたとえ、また、人材を集めるのに熱心なことのたとえ
四百四病より貧の苦しみ
どんな病気よりも貧乏が一番つらいということ
渋柿の長持ち
何も取り柄のない人のほうが長生きするということのたとえ
四分五裂
ばらばらになってしまうこと
自暴自棄
思うようにならず、やけくそになること
自慢 高慢 酒の燗
自慢も高慢も酒の燗もいいかげんにしておくのがいいということ
自慢 高慢 馬鹿の内
自分のことを自慢したり他人を蔑むのは人に嫌われることになるので、そういったことをおこなうのは愚かということ
自慢は知恵の行き止まり
自慢するようになると進歩も向上もなくなるということ
四面楚歌
敵の中に孤立して助けがない状況のたとえ
下いびりの上へつらい
下のものに強くあたるものに限って上の人間に媚びるものだということ
駟(し)も舌に及ばず
失言は取り返しが付かないので言葉は慎むべきだということ
霜を履みて堅氷至る
災難の徴候を見逃していると、必ず大きな災難に見舞われるということのたとえ
釈迦に経
知り尽くしている人にものを教えることの愚かさのたとえ
釈迦に宗旨なし
仏教の宗派は権力争いに過ぎず無意味だということ
釈迦に説法
その道を知り尽くしているものに教える愚かさのたとえ
杓子定規
すべてのことをひとつの基準で処理しようとする融通のきかない態度ややり方
杓子で腹を切る
不可能なことのたとえ、また、形式だけのことをすることのたとえ
杓子は耳かきにならず
大きい物が常に小さいものの代わりになるとは限らないということのたとえ
弱肉強食
弱いものを犠牲にして強いものが栄えること
寂滅為楽
悟りの境地が楽しいものであるということ
尺も短き所あり寸も長き所あり
使い道によってはどんなものが役に立つか分からないということ
愚かな人間でも賢い人間に勝ることがあるということのたとえ
尺を枉げて尋を直くす
大きな事を達成するために小さいことを犠牲にすることのたとえ
洒洒落落
性質がさっぱりしていて物事にこだわらない様子のこと
社稷の臣
国家の危機の時にその難事を引き受けて対応する臣のこと
尺蠖の屈めるは伸びんがため
将来成功するのために一時の不遇に耐えることのたとえ
蛇の道は蛇
同類のことは同類の人間が一番良く分かるということ、また、その道の人間が一番そのことについて精通しているということのたとえ
蛇は寸にして人を呑む
優れた人物は幼少の時から一般人と違った所があるということ
娑婆で見た弥次郎
知っている人間に知らない素振りをするたとえ
沙弥から長老
一足飛びに出世することのたとえ
沙弥から長老にはなれぬ
順序を踏まえなければ先に進めないということのたとえ
舎を道傍に作れば三年にして成らず
指図する人や意見が多くてまとまらないことのたとえ
縦横無尽
自由自在に物事をおこなうようす
秀外恵中
容貌が良くて頭脳明晰だということ
衆寡敵せず
少人数では大人数にはかなわないということ
習慣は第二の天性なり
習慣が日常生活に及ぼす影響は天性のように大きいということ
衆議一決
多くの人の議論によって意見が一つにまとまること
羞月閉花
美しい女性に月も恥らって花も閉じてしまうということ
美しい女性のたとえ
自由自在
自分の思いままにできるということ
十七八は藪力
男の十七、八歳のころは途方もない力が出るということ
周章狼狽
非常に慌てること
衆人環視
大勢の人が取り囲むようにしてみていること
修身斉家
心がけや行動を正しくして円満な家庭を築いてこそ仕事に打ち込めるということ
修身斉家治国平天下
天下を治めるには、まず自分の行いを正しくし、次に家庭をととのえ国を治めて、そして、天下を平和にするということ
秋霜烈日
草木を枯らすほど激しい気候。厳しい刑罰のたとえ
縦塗横抹(じゅうとおうまつ)
縦や横に書いたり消したりして書きなぐること
舅の物で相婿もてなす
自分の懐を痛めずに相手に振る舞うこと。ちゃっかりした行動のたとえ
姑の仇を嫁が討つ
姑にいびられたかたきを、自分が姑になったときにいびることで晴らすこと
十人十色
十人いればそれぞれ好みなどがいろいろ違うということ
十年一日が如し
十年がまるで一日のようにずっと変わらず同じであること
十年一昔
十年も経てば一応昔といえるということ
秋波を送る
異性の関心を引こうとして色目を使うこと
重箱の隅を楊枝でほじくる
どうでも良いことにこだわることのたとえ
秋風索莫
秋風が吹いてさびしいさま
栄えていたものがものの勢いが弱まって寂しくなる様子のことのたとえ
十分は零(こぼ)れる
物事が十分すぎると失敗するので、あまり欲を出さないほうが良いという子よ
十目の見る所十指の指す所
多くの意見が一致するところという意味
柔能く剛を制す
しなやかなものは力だけで押してくるものをかわして勝つということ
弱いものが強いものに勝つたとえ
雌雄を決す
戦って勝負をはっきりつけること
主客転倒
本来の物事の順番や立場が逆転すること
樹下石上
出家行脚するものの境遇のたとえ
熟読玩味
文章をよく読んで味わうこと
熟慮断行
十分に考えたあとに思い切って実行すること
守株
古い習慣にこだわって新しいことに対応できないこと
首鼠両端
どちらか一方に決めかねている様子のたとえ
酒池肉林
贅沢な限りを尽くした宴会
みだらな宴会
出処進退
身のふり方や身の処し方のこと
出家の念仏嫌い
最も大切な事が嫌いということ
出藍の誉れ
弟子が師匠より優れていること
朱に交われば赤くなる
付き合う人間次第で良くも悪くも感化されるということ
酒嚢飯袋
酒を飲み飯を食うだけで何の役にも立たない人のこと
首尾一貫
方針や態度がはじめから終わりまで変わらず筋が通っているということ
純一無雑
ありのままで誠実であるということ
春秋に富む
若くて将来に希望が持てるということ
春秋の筆法
間接的な原因を直接的な原因とする表現の論法、また、論理に飛躍があるようで、一面の真理をついている論法
春宵一刻値千金
春の夜の気持ちよさをいう言葉
おぼろ月夜に花の香り漂う春の宵のひと時は千金のかちがあるということ
春風駘蕩
春風がのどかに吹く様子、また、 物事に動じないで余裕のある様子
淳風美俗
厚い人情と、好ましい風俗や習慣
順風満帆
物事が全て順調に進むことのたとえ
春眠暁を覚えず
春の夜は快適で夜明けも気づかず眠り込んでしまい、なかなか目が覚めないということ
舜も人なり 吾もまた人なり
努力や心がけ次第で誰でも立派な人間になれるということ
上意下達
上の者の命令を、下の者に徹底させること
小異を捨てて大同につく
細かい部分的な点で違いがあっても、重要な点が一致する意見に従うということ
城下の盟
攻め入られて仕方なく結ぶ講和の条約のこと
城狐社鼠
君主のそばにいるよこしまな家臣のこと、また、それを排除するのが難しいということ
上戸に餅 下戸に酒
見当違いなもののたとえ
上戸は毒を知らず下戸は薬を知らず
酒飲みは酒が毒になることもあるのに飲み過ぎ、酒を飲まないものは酒が薬になることを知らずに飲まないということ
上戸めでたや丸裸
酒飲みは全財産を酒につぎ込むものが多いということ
正直の頭に神宿る
正直な人にはいつか神の助けがあるということ
正直は阿呆の異名
正直も過ぎると愚かだということ
正直は一生の宝
正直は一生守らなければならない宝のように大切だということ、また、正直さは誰でも誇れるものだということ
正直貧乏横着栄耀
正直者が正直であるからこそ貧乏であるのに対して、悪いことも平気でするものは大いに栄えているということ
正直者が馬鹿を見る
悪賢い人間が利益を得るのに対して、正直者は規則を守り損をすることが多いということ
盛者必衰
勢いが盛んなものもかならず滅びるということ
生者必滅
この世は無常で生きているものは必ず滅びるということ
常住不断
ずっと続いているということ
生生世世(しょうじょうせぜ)
現世も来世も永遠につづくということ
小人閑居して不善をなす
ろくでもない人間が暇を持て余すとろくなことをしでかさないということ
正真正銘
まったく嘘がないこと
小人罪無し壁を懐いて罪有り
財産を持たない小人は罪を犯すことはないが、財産を持つと罪を犯す様になすということ
小心翼翼
気が小さくてびく引きしている様子
上手の手から水が漏れる
名人であっても時に失敗することがあるということ
上手は下手の手本、下手は上手の手本
上手な人間のやることは下手な人の手本になるが、下手な人のやることも上手な人の参考になるということ
冗談にも程がある
冗談にも程度があるので、度を超してはいけないということ
上知と下愚とは移らず
生まれつき賢いものと愚かな者というのもいて、そういうものは環境で変わるものではないということ
小智は菩提の妨げ
小賢しい知恵があるとかえって悟りを開く障害となるということ
掌中の玉
自分が最も大切にしているもののこと
転じて、最愛の妻や子供のたとえ
少年老い易く学成り難し
若いと思って油断しているとあっという間に年月が経ち学問ののほうは進まぬままになる。
時間を無駄にせず勉学に励めということ
少年よ大志を抱け
前途のある若者は大きな志を持って進めということ
小の虫を殺して大の虫を助ける
小さなことを犠牲に大きな事を守ることのたとえ
不必要なものは捨て重要な部分を活かすことのたとえ
賞は厚くし罰は薄くすべし
功労を上げたときは大きく評価して、罰するときは軽くしたほうが良いということ
焦眉の急
自分まゆに火がついたように危機がせまることのたとえ
猶予がない状態のたとえ
勝負は時の運
勝負は人の力でどうにかできるものではないということ
正法に不思議なし
正しい宗教には不思議なことは何も無いということ
枝葉末節
本質からはずれた些細な部分ということ
証文の出し遅れ
時機を逃して効果がないことのたとえ
醤油で煮染めたよう
洋服などが汚れて、醤油で煮染めたように茶色くなること
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ
目的を達成するにはその周囲のものから手をつけたほうが良いということ
小を捨てて大に就く
重要でないものを捨て、重要なものに力を入れるということ
升を以って石を量る
小さな基準を使って大きなものをはかると間違いが出るということのたとえ
また、小人の基準で君主をはかることはできないということのたとえ
諸行無常
仏教の思想の一つで、ありとあらゆるもので永久不変なものはないということ
食言
言ったことを守らないこと
食指が動く
食欲が刺激されること、また、何かしたい気持ちが起こること
初志貫徹
初めに決めた心を最後まで貫くこと
女子と小人とは養い難し
女子と小人は近づけると図に乗り遠ざけると恨むので扱いにくいということ
初心忘るべからず
何事も初心のころの謙虚な気持ちを忘れてはならないということ
諸説紛紛
いろいろな意見があってまとまらない様子
蜀犬日に吠ゆ
無知なため当たり前のことを怪しむたとえ、また、見識の低いものが他人を疑うことのたとえ
白髪は冥土の使い
白髪が増えてくるのは年をとって死が近づいた証であるということ
白河夜船
知ったかぶりをすること、また、何が起こったか分からないほど熟睡しているということ
知らざるを知らずとせよ、これ知るなり
知らないことは知らないということが本当に知るということだということ
知らずは半分値
値段の分からないものを買うときは言い値の半分ぐらいの見当をつければ、だいたい当たるということ
知らぬ顔の半兵衛
知っていながらしらないふりをすること
知らぬが仏
腹の立つことを知らなければ、仏のような安らかな気持ちでいられるということ
知らぬ仏より馴染みの鬼
どんな人であれ、知らない相手よりは知った仲の相手のほうが良いということのたとえ
知らぬは亭主ばかりなり
周囲の人はみな知っていて、身近な人が気づかないことにいう言葉
白羽の矢が立つ
犠牲として選ばれるということ、また、多くの中から選ばれるということ
尻が据わる
一つの位置に落ち着いて物事を行うこと
尻が長い
人の家に行ってなかなか帰らないこと
尻が割れる
隠していた悪事がバレること
尻食らえ観音
受けた恩を忘れて知らんぷりすること
而立
30歳のこと
尻に敷く
妻が夫を従えて思うままにすること
尻に付く
人の後ろにつくこと、また、人に従うこと
支離滅裂
めちゃくちゃばらばらで筋道立っていないこと
思慮分別
物事に注意深く考えをめぐらして判断すること
尻を捲る
態度を変化させてけんか腰になること
尻を持ち込む
事後の責任を問うこと
知る者は言わず言う者は知らず
よく知ってるものは黙って、知らないものはかえってよく喋るということ
汁すすって同罪
共犯の罪は取り分の大小に係わらず同罪ということ
吝ん坊の柿の種
なんでもないものを大事にするようなけちんぼのこと
詩を作るより田を作れ
役に立たない風流なことをするなら、実益になることをしろということ
心猿意馬
煩悩などで心中穏やかじゃないこと
心機一転
何かをきっかけとして気持ちを良い方に入れかえること
神機妙算
人間の知恵では思いつかないようなはかりごとのこと
人口に膾炙(かいしゃ)す
詩文が広く人々の口に上がりもてはやされること
世間の話題になること
沈香も焚かず屁もひらず
役にも立たないが邪魔にもならないことのたとえ
深山幽谷
人の手が入ってないような大自然のこと
参差錯落
不揃いのものが混じっているようす
神出鬼没
自由自在に現れたり隠れたりして、所在が分からないということ
尋常一様
ごく当たり前で、普通のようす
信賞必罰
賞罰を厳密に行うこと
針小棒大
ささいな小さなことを大きく言うこと
人事を尽くして天命を待つ
やれることをやり尽くして、結果は天命に任せるということ
新進気鋭
新しく現れて将来が有望な人物のこと
信心過ぎて極楽を通り越す
信心も度がすぎれば害になるということ
信心は徳の余り
信心も生活に余裕があるからできるということ
薪水の労
炊事なだの労働のこと、また、人に使えて日常の雑務に一生懸命働くこと
人生 意気に感ず
人間は相手の心意気を感じて仕事をするもので、金銭や名誉のために働くものではないということ
人生七十古来稀なり
70歳まで生きる人は昔から稀だということ
人生字を識るは憂患の始め
人は学問を覚えると悩みを抱えるようになり、無学で知らなければ気楽であるということ
人跡未踏
人がまだ踏み入ったことがない土地のこと
迅速果断
物事を素早く決断して実行すること
進退これ谷まる
進みも下がりもできず立ち往生すること
身体髪膚
人間の体全身のこと
進退両難
進むも退くのも困難なこと
死んだ子の年を数える
取り返しのつかないことをいつまでも愚痴ることのたとえ
死んだ子は賢い
死んでしまった子は長所だけ思い出され、いつまでも賢いということ
死んだら褒められる
死んでしまうとどんな人でもほめられるということ
死んで花実が咲くものか
生きていれば良いことがあるが、死んでしまえば何も無いということ
心頭を滅却すれば火もまた涼し
無念無想の境地に達すれば火でさえも熱く感じないということ
真の闇より無闇が怖い
闇よりもむやみに行動する人間のほうが怖いということ
親は泣き寄り他人は食い寄り
親族は嘆き悲しんで集まってくれるが、他人は食べ物にありつくために集まってくるということ
頼りになるのは身内だということ
心腹の友
心を許したもっとも親しい友人
深謀遠慮
遠い将来のことまで考慮に入れて計画やはかりごとをたてること
辛抱する木に金が生る
どんなにつらい仕事で会っても我慢して働けば金がたまるものだということ
人面獣心
顔は人間でも心は獣であるということ
森羅万象
すべてのものや事象のこと