根浅ければ則ち末短く、本傷るれば則ち枝枯る
基礎がしっかりしていないものはいずれ駄目になるということ
佞言似忠(ねいげんじちゅう)
媚びへつらう言葉には気をつけて対応しなければならないということ
願うに幸い
願って望みどおりに訪れる幸運のこと
根がなくても花は咲く
根拠がなくてもうわさをされることがあるということのたとえ
猫が肥えれば鰹節が痩せる
一方が良くなれば他方が悪くなることのたとえ
猫に鰹節
過ちを犯しやすい状況のたとえ
猫に小判
貴重なものを与えても効果がない、価値が分からないので役に立たないということ
猫に木天蓼(またたび) お女郎に小判
好物を与えると効果的だということのたとえ
猫の魚辞退
欲しくてたまらないのに申し出を辞退すること、また、長続きしないことのたとえ
猫の首に鈴
非常に危険なことのたとえ
猫の手も借りたい
手助けが欲しいということ
猫の額のものを鼠が窺う
自分の実力を考えない行為のたとえ、また、不可能なことのたとえ
猫は三年の恩を三日で忘れる
猫は恩を知らない動物であるということ
猫は虎の心を知らず
小人物には大人物の心は分からないということ
猫も跨いで通る
猫もまたいで通り過ぎるようなつまらないものということ
猫を殺せば七代祟る
猫は執念深い動物とされているので、殺すと子孫の代までたたられるということ
鼠が塩を引く
小さなことが積み重なって大事に至るということ、また、少しずつ減っていきなくなってしまうということのたとえ
鼠壁を忘る 壁鼠を忘れず
害を与えたものはすぐに忘れるが、与えられた側は忘れないということのたとえ
鼠窮して猫を噛み 人貧しくして盗みす
鼠が追い詰められると猫を噛むように、人も追い詰められると盗みを働くということ
寝た子を起こす
おさまったことに手を出して問題をおこすことのたとえ
寝た間は仏
誰でも寝ている間は仏のようだということ
熱願冷諦(ねつがんれいてい)
熱心に願い、冷静に本質を見極めること
熱を執りて濯(あら)わず
僅かな労力を惜しんでしなければならないことをしないことのたとえ
寝ていて転んだためしなし
何もしなければ失敗することもないということのたとえ
子(ね)に臥(ふ)し寅(とら)に起きる
寝る間を惜しんでまでよく働くことのたとえ
根太は敵に押させよ
おできの一種の根太は力いっぱい押さないと治らないということ
寝耳に水
不測の事態に驚くことのたとえ
寝る子は賢い親助け
親にとって泣かずに寝る子はとても助かるということ
寝る子は育つ
よく寝る子は健康に育つということ
根を断ちて葉を枯らす
災いのもとを断つことのたとえ
年貢の納め時
ものごとをあきらめる時ということ
燃犀之明(ねんさいのめい)
見識があり物事を正確に見ぬくのことのたとえ
年頭月尾
一年中ということ
念には念を入れよ
人間は見落としをするものだから注意に注意を重ねて行動しろということ
年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず
自然は変わらないが人の世は移り変わってゆくものだということ
燃眉の急
まゆげが焦げるほどの差し迫った危機のたとえ
念力 岩をも通す
心を込めて行えば何事もなし遂げることが出来るものだということ