栄華の花
栄えたものは必ず衰え滅びるものだということ
英気を養う
いざというときに備え休養をとること
郢書燕説(えいしょえんせつ)
こじつけて、もっともらしく言うこと
英雄色を好む
英雄は勢力が盛んで女性を好むものが多いということ
益者三友
交際して利益がある人は正直な人、誠のある人、知識のある人ということ
易者身の上知らず
易者は他人のことをあれこれ言うが自分のことはわからないということ
会者定離
出会ったっものは必ず離れるものだということ
えせ侍の刀いじり
勇気がないものほど虚勢を張るものだということ
えせ者の空笑い
悪いことを考えている者に限っておかしくないのに追従して笑うものだということ
枝は枯れても根は残る
災いを根っこから断つのは難しいということ
得たり賢し
思い通りに物事が動いて、しめたと思うこと
枝を伐って根を枯らす
切りやすい枝を処分して最後に根をからすようにすること
手をつけやすいことからやり始めて順番に最後まで始末することの例え
枝を矯めて花を散らす
小さな欠点を直そうとして、大事な部分をダメにしてしまうこと
越鳥南枝に巣くう
故郷が忘れられないことのたとえ
得手鼻につく
得意なことだと油断して、失敗すること
得手に帆を揚ぐ
自分の得意なことで活躍すること
江戸っ子は五月(さつき)の鯉の吹き流し
江戸っ子は腹の中に含むところがなく悪気がないということのたとえ
江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ
江戸っ子はその日にもうけたお金をその日のうちに使うということ
金を残せない負け惜しみとも
江戸の敵を長崎で討つ
思いがけないところで思いがけない仕返しをすること
また、仕返しを必ずするという決意表明
江戸は八百八町 大阪は八百八橋
江戸や大阪が賑わっていて広いということ
江戸べらぼうに京どすえ
江戸は威勢がよくて乱暴で、京都はしなやかで上品であるということ
絵に描いた餅
実際には役に立たないことのたとえ。本物でなければ価値がないことのたとえ
柄のないところに柄をすげる
無理やりに理屈をこじつけるということ
蝦(えび)で鯛を釣る
わずかな負担でおおきな利得を得るということ
栄耀(えよう)の餅の皮
限度を超えるような贅沢をすることのたとえ
選んでかすを掴む
欲張っていろいろ選ぶとかえって悪いものを選ぶということ
縁あれば千里
縁があればどんなに離れていても会うことができるということ
鴛鴦(えんおう)の契り
夫婦の仲が良いことのたとえ
煙霞(えんか)の痼疾(こしつ)
自然の美しい景色が好きなこと、また、旅行好きなこと
遠交近攻
遠い国と交遊を結び、近くの国に圧力をかける政策のこと
燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや
小さな人物には大人物の心の中を知ることはできないということ
遠水近火を救わず
遠くにあるものは緊急事態の役に立たないということ
円転滑脱
臨機応変に判断して角を立てることなく、自由に事を運ぶこと
縁なき衆生(しゅじょう)は度し難し
仏縁にないひとに仏法に聞かせても救えないということ
転じて聞く気がない人にいくら言い聞かせても意味がないということ
縁の切れ目は子でつなぐ
夫婦仲が悪くなっても子供がいると子のためにわかれることはないとなること
縁の下の力持ち
人目につかないところで力を尽くすこと
他人のために力を尽くしても世に認められないこと
縁は異なもの
男女の縁は常識では判断できないということ
遠慮なければ近憂あり
将来のことを考えていないと、急な心配事に悩むことになるということ
遠慮は無沙汰(ぶさた)
相手のことを考えて訪問しないことは、何も挨拶しないことになり失礼になることがあるということ
遠慮ひるだし伊達寒し
他人の目を気にしすぎるのは良くはないということ